こんにちは、いい投資先を探し中のブログ主です。
今日は、業績の割にだいぶ割安に放置されてると思われる株を紹介します。
【SBIホールディングス 東証8473】
SBI証券などを所有していて、先日は新生銀行を敵対的TOBで傘下に入れた(株式48%所有)ことでも連日報道されました。また、多くの地方銀行と提携を進め、第4のメガバンクを目指しているという話もあります。ソフトバンクとの資本関係は今はありません。
そのSBIですが、最近株価が冴えません。最近2年の株価の推移です↓
【SBIホールディングス 20年7月〜22年7月の株価】
新生銀行にTOBを仕掛けたのが、2021年の9月上旬で、実質的に買収が決まったのが11月下旬ですが、その頃の株価は、2700円〜3000円程度。今はその当時より安くなってますね。
当時からすると、買収は成功してその後の決算も順調なのに、株価は下がってる。
22年3月末の3300円台から、5月中旬で2500円への急落。理由を調べてみると、アメリカ利上げによる景気不透明感で外国人の資金引き上げ、みたいな記事が出てきました。要するに、大した下げ材料は特にないってことみたいです。
ちなみにこの敵対的TOBですが、仕掛けた時点でもう銀行側には逃れる手段はなく、最初から失敗しそうな雰囲気はありませんでした。周到な準備と大胆なやり方で、SBI北尾さんの見事な勝利だったと思います。ただ、新生銀行が公的資金を返せないことを、「泥棒と一緒」と表現したのは、さすがに言い過ぎだったとは思いますが。
【業績】
ここ10年の売上と税引前利益です↓
新生銀行買収の影響で、一時的に売上と利益が押し上げられていて(負ののれん)、その影響を除くと、2022年の売上は6987億円、営業利益は2001億円。添付のグラフよりは、2022年の利益は半分ぐらいが本来の実力ということになります。それでも、売上・利益ともに右肩上がりで、業績順調といえますね。
【株価の指標】
PER:5.04倍 ※22年3月決算値からブログ主計算
PBR:0.71倍(連結)
ブログ主の計算ですが、新生銀行買収の一時的なプラス影響を除く1株当たり利益は531円となり、今の株価(2678円)だと、PERは、5.04倍となりました。相当に割安水準の位置づけです。年間配当は1株150円(2022年3月期)で、配当利回りは5.6%と、これも良い値ですね。
今後の業績期待ですが、新生銀行と提携の地方銀行とSBI証券の顧客とシナジー効果、日本人の貯蓄が投資に向かう分の取り込み、などまだまだ成長余地はありそうです。
あえてマイナス点を探すとすれば、絶対的社長の北尾さんがご高齢なので、第一線を退く時期がそう遠くないと予想され、後継者にうまく引き継げるのかという心配はあります。
あとは所有している暗号資産(XRPリップル)がアメリカ当局と訴訟中で、この結果がマイナスに出る可能性はありますかね。ただ、すでにSBIはリップル株を一部売却済との報道もあり、仮にマイナスがあるとしても、影響は限定的と言えそうです。
後継者問題にしても、代替わりをしたことで、Zホールディングスとの提携が進むなど、プラスに振れる可能性も十分にありますから、それほど心配する必要はないと考えます。
【結論】
今の株価(2022年7月22日終値2678円)なら買い、と判断
今あまり資金余裕ないのですが、少し買い増ししたいと思います。または、円安トレンドはそろそろ終わると考えて、輸出企業の株を売ってでも、SBIに乗り換えるのもありかもしれません。
ということで、今日はSBIホールディングス株の分析でした。
では、また!