こんばんは、不肖ブログ主です。
今日は、会社員の従業員持株会についてのお話。
上場企業やその子会社に勤務されてる方は、従業員持株会制度がある場合があります。
どんな人が、どう使うのが得か検討してみました
【従業員持株会とは】
・毎月の給与の一部で、その会社の株を買う制度。保有株が100株になると自分名義に変更可能
・従業員の拠出額に加えて、会社が奨励金を補助する場合が多い。奨励金の額は、本人拠出額の5〜10%程度が通常だが、多い場合は25%や100%などの例もある
この持株会の制度の中で一番メリットがあるのは、
奨励金をもらえる
という点です
他にも、配当がもらえたり、株価上昇が期待できるというメリットももちろんありますが、これらは自分の証券口座から自社株を買えば同じ結果を得られます。持株会ならではのメリットは、何と言っても奨励金です。
さて、この奨励金をもらって自社株を購入したら、その後はどうするのがいいか、以下にまとめてみます
1.面倒な手続きはイヤで、配当も全部再投資でいい場合
→そのまま持株会での積立て継続
2.自社の将来が成長を続けると考えていて、もっと高収益を期待する場合
→株を自分名義に変更したらいったん売って、新NISA枠で自社株を買い戻す
3.自社の将来に期待はできないけど、高収益を期待する場合
→自分名義になったら、すぐに全部売って現金化。そのお金で、同業他社の株やインデックス株(つまり自社株以外)を新NISA枠で買う
1は普通ですね。自社の将来の成長が見込めると思う場合は、この方法が手間がかからなくていいでしょう。ただし、値上がり利益や配当分は、現金化する際に税金を約20%引かれてしまうのが悲しい。
そこで、来年2024年から開始される新NISAです。この制度を使えば、株価上昇分と配当ともに非課税になります。これを有効に使う方法が2です。
この2の方法は、長期的には間違いなく1よりも得と言えるでしょう。非課税になる上に、奨励金を出した会社の意図どおりに自社株も保有してる。
優等生的なやり方といっていいでしょう。
もし「自社の株なんて持っていたくない」と考えるなら、3の方法がいいでしょう。
買い直す株は、どこの銘柄でもいいですが、同じ業種のトップ企業の株にしておくのも賢い方法です。自社の業績が不調でも、その分ライバル企業は好調だったりもするんで、リスクヘッジにもなります。
20%以上の奨励金が出る場合は、制度の上限額まで使用していいんじゃないかと思います。
100株たまった時点で現金化すれば、拠出した額が20%増しで帰ってくることになりますからね。現実には、この奨励金は課税対象になるんで、実質的には利回り15%位(税率25%の場合)ですが、それでも十分なメリットと言えるでしょう。
短期で確実に15%増える投資など他にありませんから、会社員の強みを活かした、とってもお得な方法だと思います。
この3の手法は、道義的には褒められたやり方ではないかもしれませんが、禁止されてる訳じゃないし、違法性は全くないので遠慮する必要はないでしょう。
ということで今日は、経済的にメリットがあるなら、褒められない方法でもやってみていいんじゃない? という話でしたー
では、また!
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