親戚の小学生に「株主って何?」と突然聞かれて、答えにちょっと困ったことがある。そのときに本質的でわかりやすい説明ができなかったと思うので、どう説明するのが良かったのか後から考えてみた。
株とは会社の所有権をバラ売りしたもの。で、株主とはその株を所有してる人のこと。
会社の所有権とは、経営に関する重要事項(役員の顔ぶれと重要な経営方針)を決める権利。それと配当をもらう権利。ただ、大量の株を所有していない個人株主にとっては、役員や経営方針を決める権利とかはオマケみたいなもの(全体の100万分の1とかの投票権しかないから)なので、「配当」と「株価の値上がり期待」が株式を所有する主な目的。
ちなみに、この所有権をバラ売りした株式は、マーケットで自由に売買することができるので、その会社の業績がよくなると株価は自然に上がることになる。また業績とは関係なく、外部的要因(景気動向や為替や金利や政策や国際政治などなど)でも日々の株価は変動する。だからこの日々の差額を利用して、安く買って高く売ることで、儲けようとする人がたくさん存在して、マーケットは活発(売りたい人も買いたい人も大勢いる状態)になっている。このような日々の価格変動は、株式市場を舞台としたギャンブルの側面もある。そんなギャンブラーと投資家が渾然一体となった魑魅魍魎の世界が株式投資である。と説明してみる。あれっ、いつのまにだいぶ難しい説明になってますね・・
このような株式会社が幅を利かせてるのが現代の資本主義社会で、その資本主義のトップに位置するのが株主ともいえる。いやー、そう考えるといい立場ですね、株主。
最近は「投資は全世界ETFを毎月定額買付けしとけば以上で終了。それがベスト!」という風潮が主流になりつつあって、それは全く賢明な方法なんだけど、それだけでは株主の楽しさを十分味わえないと思うのです。お気に入りの会社を安ーいときに買って、今では高くなった株の配当金振込の連絡が来ると、「よしよし、がんばっているようだねー。いつもご苦労!」という気分になれるのです。これは投資信託やETFでは味わえない個別株だけの感覚じゃないかと思うので、まだ個別株を所有したことない方は、いちど所有してみることをオススメします。
ということで、今日の結論は、株主になってみよう!でしたぁ
プライムリーディング対象なので読んでみました↑
実力よりも割安な株価の株を買うべきとの視点は同意。企業価値の算出はわれわれ素人にはムリなのでは? 企業の成長に乗っかる長期投資を考慮していない点はやや不満。コレ一冊でOKという中身ではないけど、参考になる点は多々ありました。