ゆるーくFIREを目指すブログ

のんびりとFIRE(経済的自立による早期退職)を目指す会社員が、日々感じたことなどを綴ります。FIREに向けた活動、株式投資、クルマ、お出かけ、美味しいもの、お得なこと、などに興味あり。リンクや引用はご自由にどうぞ。

「株の売買が上手い人・下手な人」が存在しないことを数学的に証明してみる

こんばんは、不肖ブログ主です。

さて今日は、株の売買が上手い人・下手な人について書いていきます。どうすればうまくいくとか、どんな人がいつもうまくやる、とかではなくて、果たして「いつも上手い人」や「いつも下手な人」なんて世の中に存在するのか?というのがテーマになります。

例えば、こんな記事↓

株で大損してしまう人に共通する2つの特徴(ダイヤモンド・オンライン) https://news.yahoo.co.jp/articles/d82be9c2a544eb09dba15af4ed8fd68e706ee5e4

こんな〇〇な人は負ける、勝つ人は△△してる、などの記事をよく見ますが、この記事とおりにやれば勝てるのでしょうか?そんなことで勝てるようになるなら、いくらでも読んでその通りやりますけど、どうなんでしょうか。そもそもいつも勝てる(市場平均を上回れる)人なんて存在するのでしょうか?

 

では、本題に入ります。

もし仮に、「いつも確実に市場の平均を上回ることができるファンドがある」と仮定します。そうすると、世の中の人は自分のお金をそのファンドに預けて増やしてもらうのが最も合理的な選択になります。必ず市場平均を上回るってことは、普通に株を買うより良い結果になるわけですから。世の中の全員が合理的な選択をするとしたら、世の中のすべての株式投資マネーがこのファンドに集まることになる。そうすると、このファンドは市場平均そのものになるので、平均を上回ることができなくなります。これは矛盾(ありえないこと)なので、つまり最初の仮定が間違っていた(=市場平均を必ず上回るファンドは存在しない)、ということを意味します。数学的に言うところの「背理法」という証明ロジックですね。

一方で、必ず市場平均を下回る人がいると仮定すると、その逆(その人が買うなら売り、売るなら買う、というアクションをとる)をやれば必ず市場平均を上回れることになります。しかしこれは否定されている。つまり、必ず負ける人も存在しない、ということになります。

さて、これで結論が導かれました。

世の中には、市場平均を確実に上回れる人もいなければ、確実に下回る人も、どちらも存在しない

ということになります。

言い換えると、今までの成績と今後の成績はなんの関係もないということ。

実際に世の中の多くのファンドのパフォーマンスを調査した結果もこれを裏付けています。去年結果が良かったからといって、今年もいいとは限らない。今年悪かったからと言って、来年も悪いとは限らない、ということが統計的に示されています。

サルがダーツを投げて決めた銘柄でも、プロが検討に検討を重ねて選んだ銘柄でも、その成績に大差がない、と表現されることもあります。

うーん、コレが真実だとしても、なんか信じたくない気がしますよね。あの株を買ったときの緻密な検討も、あの銘柄があんなに安いのを見逃さなかったセンスとかそれを買った勇気とか、それが全部意味がなく、ただ運が良かったから儲かっただけなんて思いたくない。

ただしこの結論は、効率的市場仮説と市場参加者が常に合理的な選択をする、という前提の上にに成り立っているので、その前提が崩れると、この結論も成立しなくなります。これらの前提が正しいかどうかは、もちろん証明されてませんが、まあだいたい合ってるんじゃないかなー、という雰囲気のようですね。

なので、この結論もおおむね正しい、と思ってそれほど間違いではないでしょう。

 

【今日の結論】株を買うのに、上手いも下手もない。買おうと思ったときに、買おうと思った銘柄を買えばいいだけ。

ということで今日は、資産を増やしたいなら、なんの株でもいいんで、とにかく株を買って持っておこう、という話でしたー

では、また!

 

この話をさらに詳しく知りたい人には、この本がオススメ↓