こんばんは、不肖ブログ主です。
今日は、FX（為替取引）には投資の要素は全くなくて、ただのギャンブルだという主張をした上で、その理由を説明してみたいと思います。
これから、FXを始めようとしてる人や、ずっとやってるけど儲かってない人は、参考にしてみてください。
利益を出せる見込みがあるものを投資と呼ぶ
まずは、「投資」の定義から。辞書をひくとこうなってました→「利益を得る目的で事業などに資金を出すこと」
人によって定義は異なるかもしれませんが、ブログ主的には、「利益を出せる見込みがあるかどうか」が投資と呼べるかどうかの判断基準と考えてます。そうすると、FXはどうなんでしょうか？
FXは参加者間の通貨のやり取り
まずは、FXの仕組みを簡単に説明します
・ある通貨からある通貨に対して、売りか買いのポジションを取ることができる
・持ってる資金以上の取引ができる（レバレッジをかけられる）
さて、この仕組みから確実に利益を得る方法はあるのでしょうか？
FXで利益を出す方法２つ
まずは、為替変動から利益を得る方法です。簡単に言うと、安く買って高く売るということですね。しかし、未来予測できない限り、これでコンスタントに勝つことはできません。直感を元に取引するしかありませんが、まあ、勝ったり負けたりするだけでしょう。
次にスワップ金利を得る方法があります。高金利通貨を持っていれば、それだけで毎日スワップ金利という報酬をもらえるので、一見すると、確実に利益を得られそうな気がします。だって、日々小銭がもらえるんですから、少しずつですが増えていくに決まってる、と思いたくなります。
しかし、スワップ金利を毎日もらえたとしても、増えていくとは限りません。なぜなら、このスワップポイントは、低金利通貨を持っている人がそれを払うという仕組みだからです。
ではなぜ、低金利通貨を持つポジションを取る人がいるのでしょうか？日々小銭を払わなきゃいけないのに、なぜそんなポジションを取るのか？
答えは、それでも儲かると思ってるから、です。
つまり、その通貨がこのあと高くなると思ってる。だから、日々小銭を払ってでも、その通貨を所有してる方が儲かると思ってる。
プロが高金利通貨を買わない理由
例えば、南アフリカの通貨ランドは高金利で有名です。毎年10％近くの金利がつきます。では、なぜ金融のプロや富裕層たちは、円をランドに変えないのでしょうか？毎年10％ずつ増えるなら、株とか他の債権買うよりずっと良さそうにも思えます。
答えは、「その通貨は毎年10％以上価値が下がっていく」と思われているから、です。
つまり、スワップ金利とは、年に10％の分の差額を日払いに分割してやりとりしてる、ということ。
別の例えをしてみます。裏の世界にはプロ野球賭博というものがあるらしく、もちろん品行方正なブログ主は、やったことも聞いたことすらありませんが、その仕組みはこうだそうです。
巨人対ヤクルト戦の試合を対象に賭博を行う場合、巨人が強くヤクルトが弱いことはみんな知っている。だから、単に勝敗だけを賭けの対象にすると、当たっても倍率が低く、魅力的な賭け対象にはなりません。そこで、ハンデを設定するわけです。例えば、最初にヤクルトに1.5点を与えておく。そうすれば、巨人が２点差以上つけないと、賭けには勝てなくなります。こうすることで、当たったときの倍率は上がるし、両者へ掛け金が均等に集まって、賭けとしての魅力が増す。
そんな野球におけるハンデに相当するのが、FXのスワップ金利というわけですね。両通貨の金利差すなわち今後の強弱予測をスワップポイントで補っている。それによって、掛けが成立して、取引が均衡化する。
FXが儲からない理由
ここまでの説明で何を言っているかというと、FXは賭けの参加者同士でお金のやり取りをしてるだけ、ということ。どこからも追加のお金は入って来ません。
つまり、
FXは完全なゼロサムゲーム
だということです。
（ゼロサムとは、参加者の利得の合計がゼロになること。厳密には、手数料分も含めるとマイナスサムになる）
ゆえに、FXに資金を投じても、未来を予測できない限りは、コンスタントに利益を得ることはできない。
それでもFXでポジションとってみようと思う
とはいえ、中長期的に今後の為替動向に明確な方向性があると思うなら、FXを利用して利益を得ることもできるかもしれません。
ブログ主は、今後は円高方向を予測してるので、ドル円で円買いのポジションを取ってみるのもアリかもしれません。
ということで、長期的に資産を増やしたいなら株一択、という信念に変わりはないけど、少しはFXでポジション取ってみてもいいかもと思った話でしたー
では、また！
橘玲さんの言われてることは説得力があると思いました↓
